【初心者向け】ワインとは?ワインの種類や健康効果について解説

ワインとは


ワインとは、ブドウ果実を原料に醸造されるお酒です。

世界に流通しているお酒は大きく分けて、「醸造酒」「蒸溜酒」「混成酒」の3つに分類されますが、ワインはビールや日本酒などと同じ「醸造酒」に該当します。

醸造酒は、ビールや日本酒のように「穀物」を原料とするものと、ワインのように「果実」を原料とするものがあります。

ワインは、原料のブドウ自体に水分と糖分を含んでいるので、仕込み水を必要としません。ブドウをつぶして置いておくと、発酵に必要な条件が整ったらワインに変化します。

基本的なワインの造り方は、とてもシンプルです。

原料となるブドウを収穫し、果実を粉砕または圧搾して、果汁をアルコール発酵させます。

発酵し終わると、樽やタンクに詰めて熟成させ、「澱引き」や「ろ過」などの工程で濁りを除き、瓶詰めしたら完成。

ブドウ自体が持つ甘みや香りなど、果実の品質がそのままワインの味わいに直結します。

ワインの種類


ワインは原料となるブドウの種類や製造工程の違いによって、大きく4つに分類されます。
ここでは、赤ワイン・白ワイン・ロゼワイン・スパークリングワインの特徴や基礎知識についてご紹介します。

赤ワイン

赤ワインは、原料となる黒ブドウを潰して、果汁と一緒に皮や種も発酵して造られます。皮と種を果汁と全て一緒に発酵することで色素とタンニンが溶け出し、発酵するにつれて色が濃くなり、味わいに深みが生まれます。

赤ワインの味は、「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」「ライトボディ」と表現されます。ライトボディは渋みが少なく、軽い口当たりです。フルボディはコクがある濃厚な味わいで、渋みもあります。ミディアムボディは2つの中間くらいの味わいです。

白ワイン

白ワインは、まず最初に白ブドウの皮や種を抜いてから、果汁だけを搾って発酵させて造ります。赤ワインに比べて渋みが出ず、軽い口当たりが特徴です。

白ワインの味は、「甘口」「辛口」と表現されます。ワインの発酵過程に使われる糖分がほとんど残っていないものが辛口、糖分が残っているものは甘口です。

ロゼワイン

ロゼワインは、赤ワインと白ワインの間に位置しています。ロゼとは、フランス語でバラ色を意味する言葉。淡いピンク色から赤ワインのような濃いバラ色まで、ワインによって様々な美しい色合いが特徴です。

製法はいくつかありますが、黒ブドウの果汁を使い、発酵の途中である程度の色が抽出できた時点で皮と種を取り除く、「セニエ法」と呼ばれる製法が主流になっています。

他には、黒ブドウを使って白ワインのように果汁のみを搾って醸す「直接圧搾法」があります。また、赤ワインと白ワインを混ぜる方法もありますが、多くの国では禁じられています。

スパークリングワイン

スパークリングワインは、炭酸ガスが溶け込んでいる発泡性のワインです。発酵中のワインを瓶詰めしたものや、炭酸ガスを人工的に溶かして造るものがあります。

スパークリングワインの代名詞的に「シャンパン」の愛称で呼ばれることも多いシャンパーニュは、スパークリングワインの一種です。フランスのシャンパーニュ地方で作られたワインのみが、シャンパーニュと名乗ることができます。

スパークリングワインは、最初にアルコールを発生させるための一次発酵を行ってから、次にそのワインに糖分と酵母を加えて、泡を作るための二次発酵を行う、という手間ひまをかけた製法で造られています。

二次発酵の方法は2つあります。1つは「瓶内二次発酵製法」あるいは「伝統的製法」と呼ばれる、ワイン瓶の中で泡を発生させる製法です。もうひとつは「シャルマ法」と呼ばれる、圧力のかかる巨大なステンレスタンクの中で泡を発生させる製法です。

ワインは健康効果もいっぱい!


ワインには、嬉しい健康効果がたくさんあります。

・ダイエット効果
赤ワインに多く含まれるポリフェノールの一種で「ピセアタンノール」という成分には、脂肪の増殖を抑えて、脂肪の燃焼を促進するという作用もあることが知られています。

・抗菌、殺菌効果
白ワインに多く含まれる有機酸は、食中毒菌に対する強い抗菌力があることが知られています。「生牡蠣にシャブリ」という組み合わせは有名ですが、魚介類に白ワインを合わせるのはとても理にかなっているのです。

・動脈硬化や脳梗塞を予防
赤ワインには、「アントシアニン」や「レスベラトロール」をはじめとした、数種類のポリフェノールが豊富に含まれています。これらの成分は、体内で悪玉コレステロールが酸化するのを抑え、動脈硬化や脳梗塞の予防に効果的だと言われています。

・認知症を予防
「レスベラトロール」は、認知症の予防効果があるという研究データがあります。また、ブドウの果肉に含まれる「ペプチド」には、学習や記憶に関わる脳神経ホルモンの働きを助ける作用があり、脳の機能改善に有効だと考えられています。

・アンチエイジング効果
「レスベラトロール」は、お肌の老化の原因となる活性酸素の働きを抑制することでも知られています。シミやシワ、たるみなどお肌のトラブルを防いで、アンチエイジング効果も期待できます。

まとめ

ワインは世界中で愛されている、健康的なお酒です。飲みに出かけた時だけでなく、毎日の食卓にもワインを気軽に取り入れて楽しんでみませんか?

ワイン好きな人の性格についてはこちらで詳しく解説しているので今後の付き合い方の参考になるかもしれません。

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